優しい歌詞を書くには、優しい視点が必要である

どうも、H1R0Iです。

優しい歌詞を書きたいと思うことがあります。

誰かを励ましたい。
傷ついた人に寄り添いたい。
少しでも心が軽くなる言葉を届けたい。

その想いは、とても大切です。

けれど、優しい歌詞は、ただ優しい言葉を並べれば生まれるわけではありません。

「大丈夫」
「ひとりじゃない」
「無理しないで」
「きっと明日は来る」

こうした言葉は、確かに優しさを持っています。

でも、置き方を間違えると、リスナーには少し遠く感じられることがあります。

なぜなら、本当に苦しいとき、人は明るい言葉や励ましを素直に受け取れないこともあるからです。

優しい歌詞に必要なのは、優しい言葉だけではありません。

優しい視点です。

優しい視点とは、相手の弱さを急いで直そうとしない視点です。

落ち込んでいる人に、すぐ「前を向こう」と言わない。
泣いている人に、すぐ「笑って」と言わない。
止まっている人に、すぐ「頑張ろう」と急かさない。

まず、その人が今いる場所を見ようとすることです。

あなたが書こうとしている優しさは、相手を急がせていませんか?

本当は寄り添いたいのに、早く元気になってほしい気持ちが強く出すぎていませんか?

優しさは、ときに押しつけになります。

相手を元気にしたい。
救いたい。
前を向いてほしい。

その気持ちが強いほど、言葉は前へ前へ進みたがります。

でも、リスナーがまだそこに行けないとき、その言葉は届きにくくなります。

だから、優しい歌詞を書くには、まず立ち止まっている人の心を見つめることが大切です。

まだ大丈夫と言えない人。
まだ忘れられない人。
まだ泣いている人。
まだ自分を許せない人。

その人に向けて、どんな言葉なら届くのかを考える。

そこに、優しい視点があります。

優しい歌詞は、痛みをなかったことにしません。

苦しさを小さく見積もりません。
弱さを責めません。
すぐに答えを出そうとしません。

そのうえで、小さな光を置きます。

「今はそのままでもいい」
「少しずつでいい」
「立ち止まった時間にも意味はある」
「今日を越えただけでも、十分かもしれない」

そんな言葉が、誰かの心をそっと支えることがあります。

優しい歌詞を書くには、優しい視点が必要です。

その視点は、相手を変えるためではなく、相手の今を受け止めるためにあります。

そして、受け止めたうえで、ほんの少しだけ前を向ける言葉を手渡す。

その距離感があるとき、歌詞の優しさはリスナーの心に届きやすくなります。

優しい言葉を探す前に、優しいまなざしを持つこと。

そこから、誰かの心に無理なく届く歌詞は生まれていきます。

H1R0I

この記事を書いた人

作詞専門コンサルタント、作詞家、そして連続起業家。H1R0Iとしての活動の他に、2つの独自事業を展開している。

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